グローバルリゾートが老舗「民宿東京荘」をM&A 宮島望む廿日市でホテル拡充

公開:2020年1月30日

広島のM&A

ホテル業のグローバルリゾート(広島県廿日市市、中道崇志社長)は2月上旬に民宿東京荘(同市物見東1-1-24、客室数21)を経営するモーテル東京の全株式を取得し、子会社化する。これでダブル、ツインのグローバルリゾート宮島ビュー(同市阿品)、シングル主体の同大野デルーネ(大野)との3館、90室体制となる。それぞれのホテルの特色を打ち出し、ビジネス、観光の幅広い需要に対応する。

東京荘はJR前空駅から徒歩5分の国道2号線沿いに立地する。敷地1867平方㍍に5階建て本館と2階建て別館合わせ延べ818平方㍍。洋室8、和室13室の計50人を収容できる客室に加え、レストラン、宴会場、大浴場などを備える。子会社化を機に、名称変更や設備、サービスのてこ入れに着手する。約8000万円かけてリフォームするほか、さまざまなアクティビティの提供を計画。近隣アクティビティ施設との連携強化に加え、宮島の大鳥居を望む景観を生かし、屋上のバーベキュースペース活用などを計画。駐車スペースが約30台分と多い特徴を生かし、近年で人気が高まっている車中泊プランなども検討する。

宮島ビューと大野デルーネは独立系ホテルのポイントカード「Aカードホテルシステム」に加盟。現金キャッシュバックがあることから、出張での利用が増加傾向という。今後は宿泊客のニーズなどに合わせた適切なホテル、客室の提案などで、客室単価アップに注力。岩国錦帯橋空港など送迎体制の充実も図る。

広島経済レポート 2020年1月30日号掲載記事