ロイヤルコーポレーション 食品分野強化へ2社と提携

公開:2024年4月23日

広島のM&A

自動車学校運営のロイヤルコーポレーション(安芸区船越南、寺岡晋作社長)は、同社が中核の寺岡企業グループの食品事業を強化するため、菓子製販の共楽堂(三原市、芝伐敏宏社長)とレンコン加工の広中食品(山口県岩国市)の2社と資本業務提携し、全株式を取得した。しょうゆ製造や野菜生産の寺岡有機醸造(福山市)と共同で新商品を開発するほか、2030年の目標に据えるグループ売上高100億円へ、今後も相手を探す方針。

共楽堂とは3月15日に提携。1993年設立で従業員数114人。「ひとつぶのマスカット」など果物や野菜を使った和菓子ブランド「旬果瞬菓」や焼き菓子「広島チョコラ」などを扱う。昨年4月期の売上高は関連の瞬菓三原を含め9億3400万円。既にしょうゆ入り菓子の発売に向けた準備を進めている。

広中食品は71年設立。岩国の特産品であるレンコンの水煮が主力で、昨年9月期は3億8000万円を売り上げた。従業員数40人。今後は寺岡有機醸造の野菜を使った水煮や、レンコンの菓子などを計画する。提携実施の1月16日付で寺岡有機醸造の寺岡宏晃社長が代表に就いた。 同グループでは現在ロイヤル社が32億円、寺岡有機醸造が14億円を売り上げており、4社の合計は約60億円となった。

広島経済レポート2024年4月18日号掲載記事