中国地域の上場企業の創業年・上場までの年数まとめ

公開:2021年3月10日

コラム

地域でM&A・事業承継を進める中で、その企業の歴史を知ることは、非常に重要です。

中国地域の上場企業に焦点をあて、創業日と上場までの年数を比較してみました。

基準日は2019年12月31日としています。また、経営統合等により新設したホールディングスは、ホールディングス設立日を創業日としています。

本記事のまとめとポイント

  • 中国地域の創業100年以上の企業は2,528社。うち上場企業は12社。
  • 最も古い中国地域の上場企業は1888年創業の倉敷紡績(岡山県)。最も新しい上場企業はウエスコホールディングス(岡山県)。
  • 上場企業のうち、1950年以前に創業した上場企業は43社。2011年以降に創業した上場企業は1社。
  • 創業から上場まで最も長い年数がかかったのは、島根銀行(島根県)の96年。
  • 中国地域産業は比較的社歴の長い企業が支えており、企業には様々なスタイルと歴史が存在。

日本に100年以上の上場企業は532社

帝国データバンク『「老舗企業」の実態調査(2019年)』によると、2019年中に業歴100年以上となる「老舗企業(上場企業だけでなく中小企業も含む)」は、全国に33,259社(うち上場企業は532社)存在します。中国地域には、100年以上となる老舗企業は2,528社(全国割合7.6%)存在し、うち上場企業は12社存在します。

中国地域の最古上場企業は創業1889年、最新上場企業は創業2014年

中国地域で創業日が最も古い上場企業は倉敷紡績(岡山県)の1888年3月で、最も新しい上場企業はウエスコホールディングス(岡山県)の2014年2月です。中国地域の上場企業における「創業日の古い上位3位」「創業日の新しい上位3位」は以下のとおりです。(鳥取県の上場企業は4社、島根県の上場企業は3社となりますので、一部重複しています。)


<中国5県上場企業「創業日の古い上位3位」一覧>
鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県
1位 鳥取銀行 (1921年12月) 山陰合同銀行 (1889年8月) 倉敷紡績 (1888年3月) 研創 (1908年1月) 宇部興産 (1897年6月)
2位 寿スピリッツ (1952年4月) ジュンテンドー (1894年10月) 岡山製紙 (1907年2月) 広島ガス (1909年10月) トクヤマ (1918年2月)
3位 トミタ電機 (1960年2月) 島根銀行 (1915年5月) 滝澤鉄工所 (1922年8月) 広島電鉄 (1910年6月) 東ソー (1935年2月)
<中国5県上場企業「創業日の新しい上位3位」一覧>
鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県
1位 日本セラミック (1975年6月) 重複のため、割愛 ウエスコホールディングス (2014年2月) フェニックスバイオ (2002年3月) 山口フィナンシャルグループ (2006年10月)
2位 重複のため、割愛 重複のため、割愛 E・Jホールディングス (2007年6月) エディオン (2002年3月) エストラスト (1999年1月)
3位 重複のため、割愛 重複のため、割愛 テイツー (1990年4月) アスカネット (1995年7月) エムビーエス (1993年1月)
(出典:各社有価証券報告書よりクレジオ・パートナーズ作成)

中国地域の上場企業の多くは1950年以前の創業、2011年以降創業の上場企業は少ない

1950年以前に創業した上場企業が43社であるのに対し、2011年以降に創業した上場企業は上記のウエスコホールディングス(岡山県)1社のみです。

創業日 社数
~1950年 43
~1970年 19
~1990年 23
~2010年 9
2011年~ 1
(出典:各社IR資料等に基づきクレジオ・パートナーズ作成)

創業から上場までの道のりは最長96年!

中国地域で創業から上場まで最も長い年数がかかったのは、島根銀行(島根県)の96年という結果になりました。中国地域の上場企業における「創業から上場までの年数が長い上位3位」「創業から上場までの年数が短い上位3社」は以下のとおりです。(鳥取県の上場企業は4社、島根県の上場企業は3社となりますので、一部重複しています。また、上場企業が「0年」の場合、テクニカル上場等で上場している会社が主に含まれているので、下記のランキングでは除いています。)


<中国5県上場企業「創業から上場までの年数が長い上位3位」一覧>
鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県
1位 鳥取銀行 (76年)1996年12月上場 島根銀行 (96年)2011年3月上場 岡山製紙 (94年) 2000年12月上場 研創 (83年) 1990年11月上場 宇部興産 (52年) 1949年5月上場
2位 寿スピリッツ (43年) 1994年11月上場 ジュンテンドー (95年) 1989年3月上場 倉敷紡績 (62年) 1949年5月上場 マツオカコーポレーション (72年) 2017年12月上場 ファーストリテイリング (46年) 1994年7月上場
3位 トミタ電機 (36年) 1995年12月上場 山陰合同銀行 (95年) 1983年10月上場 大本組 (58年) 1994年12月上場 自重堂 (70年) 1994年2月上場 ユーピーアール (41年) 2019年6月上場
<中国5県上場企業「創業から上場までの年数が短い上位3位」一覧>
鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県
1位 日本セラミック(16年) 1990年11月上場 重複のため、割愛 テイツー (10年) 1999年9月上場 中国電力(1年) 1951年8月上場 エムビーエス (13年) 2005年4月上場
2位 重複のため、割愛 重複のため、割愛 サンマルクホールディングス (17年) 2006年1月上場 中電工(5年) 1949年6月上場 アルファクス・フード・システム(13年) 2006年9月上場
3位 重複のため、割愛 重複のため、割愛 大黒天物産 (18年) 2003年12月上場 マックスバリュ西日本 (6年) 1988年9月上場 セントラル硝子 (13年) 1949年5月
(出典:各社有価証券報告書よりクレジオ・パートナーズ作成)

おわりに

中国地域の上場企業は現在は、1950年以前が多く、比較的社歴の長い企業が地域産業を支えています。近年ではスタートアップといった上場までの年数が極端に短い経営スタイルが出現し、そのスピードは速くなりました。各企業の歴史を研究すると、そういった急成長で上場を目指すビジネスは、産業創出の一部分であることが分かります。時には、今回のように過去を振り返り、様々な企業の歴史に触れながら、「色々あるんだな」と、心を落ち着かせ、俯瞰して産業を見る中で、日々M&A・事業承継を通じて、地域経済へ貢献すべく活動しています。