架材産業 同業のナゴヤアイキを吸収合併 東海、首都圏への通信資材卸売り強化

公開:2023年3月10日

広島のM&A

通信資材卸の架材産業(西区中広町1-20-9、森永哲也社長)は4月1日付で、グループで同業のナゴヤアイキ(名古屋市中村区川前町507、三澤努社長)を吸収合併する。これを足掛かりに、東日本での営業を強化。市場規模の大きい首都圏などに力を入れ、年商100億円企業を目指す。

ナゴヤアイキは1989年に創業。架材産業は2019年、経営不振だったナゴヤアイキをグループ化し、コンピュータネットワークの共通化や人材の投入などで経営の立て直しを図ってきた。年商規模は約5億円で、現在は黒字収支という。経営再建に一定のめどが立ったことから、合併して名古屋営業所とする。架材産業は広島本社のほか、福岡市南区に営業所を展開。名古屋拠点の新設で、市場の大きい首都圏や北陸にも営業展開を計画する。22年4月期の売上高は48億8267万円。通信に特化した商社として、工事に関連する一連の商材をワンストップで提供。納期や数量など、経験を基にした工事業者への必要資材の提案力に強み。各拠点を生かした、物流インフラ構築と在庫の拡充などでより充実したサービス提供を目指す。

1977年に創業。通信資材のほか、工具の販売や太陽光発電、リサイクル事業なども展開。近年は通信資材の販路拡大へ、アマゾンや楽天、ヤフーなどを通じて販売し、事業者のウェブからの注文が増えている。

広島経済レポート 広島経済レポート23年3月9日号掲載記事