スポーツ用品の体育社 サポーター製造のアクトをM&A
公開:2024年12月5日
スポーツ用品販売の体育社(中区三川町、大野昌志社長)は8月、サポーター製造のアクト(安佐北区落合、山内康司社長)の全株式を取得し子会社化した。M&Aは初めて。
アクトは、理学療法士の山内社長の専門知識を生かし、ひざや足首などのサポーターを開発。製造は新潟県の協力工場に委託する。その高い開発力、技術力に定評があり、大手スポーツメーカーや全国展開するドラッグストア、地場の整形外科などに自社製品やOEM製品を納品する。売り上げ規模は約2億円で黒字を継続。後継者不在を背景に、事業の売却先を探していた。野球用品に注力する体育社は近年、プライベートブランドの木製バットを発売するなど、自社商品の開発に注力。今後の事業連携を見据えて、買収を決めた。アクトは当面、これまで通りの事業を続けるが、高い縫製の技術を生かし、いずれはバットの収納ケースなどの開発を構想する。
広島経済レポート2024年12月5日号掲載記事