環境調査のアサヒテクノリサーチ 渡辺化学工業を完全子会社化

公開:2024年3月29日

広島のM&A

環境分析のアサヒテクノリサーチ(大竹市晴海、伴丈修社長)は、試薬製造の渡辺化学工業(中区堺町2-2-5)の全株式を取得して子会社化した。M&A(合併・買収)は初めて。渡辺化学工業が主力とする研究用試薬製造の競争が激化しており、両社が得意な化学分野で連携するほか、アサヒテクノ社の国内ネットワークを生かして販路拡大を目指す。

渡辺化学工業は1845年創業で、資本金2000万円。従業員35人。ペプチド合成試薬などの試薬業を主力にアミノ酸誘導体を製造販売する。売上高は3億円規模。M&Aは昨年11月に実施した。グループのグラスライニング機器製造会社で生産本部長を務めた樋渡孝一氏が社長に就き、前社長の渡邉路維氏は取締役として継続して経営の一画を担う。当面は作業の自動化・標準化や、アサヒテクノ社が取り入れている部門別採算制の「アメーバ経営」の導入などで経営・製造の合理化を進める。事業分野において渡辺化学工業は定番のカタログ製品の製造を主力とし、今後は利益率の高い受託合成の販売比率の拡大などを進める。

アサヒテクノ社は1989年5月設立で従業員144人。売上高は17億円規模。新社屋を現本社付近に建設中で、5月中旬に業務開始予定。

広島経済レポート2024年3月28日号掲載記事