JMS 事業譲受で透析事業強化

公開:2022年7月20日

広島のM&A

ジェイ・エム・エス(中区、奥窪宏章社長)は6月29日、切削工具などの金属加工機械を製造販売するユニオンツール(東京)と事業譲渡契約を締結し、8月1日付で同社のテレメトリー式心電送信機「myBeat ホーム ECG」事業を引き継ぐ。同心電送信機の知的財産やノウハウを有効活用することで、血液透析事業の競争力強化を図る。

同心電送信機は手軽に心電図が測定でき、特に心臓病の合併症が多い透析患者の体調管理に役立つ。2020年10月から扱いを始めた。JMSは、基本操作の一部を自動化した血液透析装置や、透析情報を電子カルテと連携して一元管理できる透析情報システムの開発などを通じて透析療法の安全性を向上し、効率化を進めてきた。事業譲受により、引き続き血液透析事業のIoTプラットフォームを強化し、多様化する顧客ニーズに対応する。

広島経済レポート 2022年7月7日号掲載記事