システム開発、IT技術者派遣のECS 東証1部のODKに株式譲渡

公開:2021年10月14日

広島のM&A

システム開発やSES、IT技術者派遣などのECS(南区金屋町3-13、資本金1200万円)は、9月17日付で東証1部上場の情報処理アウトソーシングなどのODKソリューションズ(大阪市、同6億3720万円)に株式譲渡し、同社の100%子会社となった。ODKは大学入試業務で全国シェアトップの実績があり、これまで手薄だった中四国エリアの受注開拓を加速し、併せてECSの中小企業向けクラウドサービスを強化する。

ODKの執行役員本社付次長の民野昌幸氏がECSの社長に、中元正彦前社長は顧問兼執行役員に就いた。従業員48人はそのまま引き継ぐ。ODKは1963年設立の大阪電子計算を前身に翌年、大学入試業務受託サービス、続いて証券向け基幹システムを開始。業務資本提携により医療関連分野も手掛ける。2007年に現社名に変更。願書受付などの入試ポータルサイト「UCARO」と合否判定などの入試業務を扱い、関西、首都圏の大学でほぼ採用されている。中四国へも広げ、全国網羅を目指す。

ECSはシステム運用保守、受託開発が主力。世界最大級のクラウド型プラットフォームを運用するセールスフォース・ドットコム社認定の中四国エリア・コンサルティングパートナーとして各業種向けに顧客管理や営業成果を上げるクラウド導入支援も手掛ける。子会社化を機にグループ内人的交流も図り、支援先企業の課題解決につながる企画提案営業に注力する方針。

広島経済レポート 2021年10月14日号掲載記事