石﨑本店が持ち株会社化 車部品部門はペンストンへ改称

公開:2022年4月27日

広島のM&A

自動車部品製造、建材事業の石﨑本店は4月1日、持ち株会社「(株)石﨑ホールディングス」(安芸区矢野新町1-2-15、石﨑泰次郎社長)を発足した。自動車部品事業部門の商号を「(株)ペンストン」に変更し、建材事業部門を現在の(株)石﨑本店から分社化して商号を「(株)石﨑本店」にした。本社敷地内に建材部門の石﨑本店の新本社・工場を4月に着工、年内の完成予定。1階の工場に住宅用のサッシ・高機能ガラスを組み合わせた樹脂窓の完成品ラインなどを設け、2階を新会社の本社事務所にする。

新工場は本社敷地内の駐車場跡に建設。2階建て延べ2519平方㍍で、工場ではビル向けサッシの完成品・半完成品組み立ても行い、隣接する既存工場から窓の組み立てラインの移管なども行う。ガラス施工技能士・サッシ施工技能士・ALCパネル施工技能士など国家資格取得に向けた実技訓練施設「窓学校」、「壁学校」も配置する。

石﨑ホールディングスは1月20日設立で、資本金5000万円、従業員41人。グループ会社の経営管理、経営企画、リスク管理、所有する旧本社の中区大手町のビル等の不動産賃貸・管理・運用などを行う。自動車部門のペンストンは資本金3億2000万円で、社長には元の石﨑本店取締役の中村光氏が就任した。自動車ミラー、自動車ガラスの製造・加工・販売などを担う。新しい石﨑本店の新社長には元の石﨑本店取締役の脇本浩司氏が就いた。資本金5000万円で、窓工事、壁工事、ガラス加工・販売、建材販売事業などを行う。子会社2社は4月1日の設立、いずれもHDの100%出資で、本社所在地は同じ。HDを含む3社の合計従業員は出向受け入れ、パート・契約社員含め813人。石﨑ホールディングスの石﨑社長は、「事業環境が変化しており、スピード感のある経営判断が求められている。各事業部門の役割を明確にし、意思決定の迅速化、機動性を確保するため、新体制に移行した」と話す。

広島経済レポート 2022年4月14日号掲載記事