北川鉄工所 半導体関連企業2社をM&A

公開:2023年8月7日

広島のM&A

機械製造の北川鉄工所(府中市、北川祐治社長)は7月31日付で、半導体研磨材製造・販売のケメット・ジャパン(千葉県)、半導体精密研磨技術を保有するシステム精工(新潟県)の全株式を取得した。取得額は非公開。

これを機に、国内生産体制が強化されている半導体の関連事業に参入。併せて、会長直下の半導体関連事業推進室を新設する。ケメット・ジャパン社長には現グローバルハンドカンパニー事業企画室の北川慶祐室長、システム精工社長には、現開発本部の大塚誠副本部長が就く予定。2社は半導体研磨プロセスに関して、研磨材から装置まで一括で受託する事業で協業関係にある。

長期経営計画で事業構造の転換を掲げており、その一環でM&A活用を進めている。2023年3月期連結売上高は前期比1・7%増の597億円だが、原材料・エネルギー費高騰分の価格転嫁の遅れなどで4億1000万円の欠損となった。

広島経済レポート2023年8月3日号掲載記事