みどりグループが広島県府中町の管工事会社をM&A 過去10年で7社傘下入り16社体制

公開:2021年1月21日

広島のM&A

ビルメンテナンスの第一ビルサービスなどで構成する、みどりグループ(広島市中区、杉川聡社長)は2020年12月10日、管工事などの(有)横田工業所(安芸郡府中町浜田1-4-1-16)を合併買収(M&A)した。12年から積極的にM&Aを進め、今回で7社目。グループ全体で16社となった。規模の拡大により、21年6月期は前年比15%増のグループ売上高140億円を計画する。

横田工業所は創業50年超で、市内全域で新築戸建ての管工事を主に手掛ける。資本金350万円で、売上高は4~5億円規模。後継者不足により経営を譲渡した。古川幸彦社長は続投し、第一ビルサービスの杉川社長が会長に就いた。従業員15人を継続雇用する。みどりグループに入ることで、オフィスビルなどの管工事へ領域を広げる。同グループは参入済みの建設工事などで管工事を内製化でき、施主にとってのコスト減につなげる。今後も水道や電気、内装工事などの領域で拡大を検討する。

同グループは今後の事業承継を見据え、グループ16社のうち大半の社長は、30~40代の若手が務めている。経営者として育成し、盤石な経営体制をつくる。23年にグループ売上高200億円を目指す。

広島経済レポート 2021年1月21日号掲載記事