アンデルセングループ ブランド浸透へ国内2社合併
公開:2021年2月25日
パン製販などのアンデルセングループ(広島市中区鶴見町、沼田二郎社長)は4月1日付で、タカキベーカリーのブランド浸透へ国内の家庭用・業務用製品のグループ2社を統合する。コロナ禍で消費者の価値観やライフスタイルが大きく変化する中、スピーディに対応できるようにする。
タカキベーカリーを存続会社とし、坂本和久社長が続投する。被合併会社のタカキフードサービスパートナーズの石伊邦恒社長が会長に就く。家庭用と業務用の販路、生産機能などを分担していた2社を集約することで一貫体制を構築する。
海外事業の再編も進めており、2020年10月には米国直営12店のうち7店を現地の企業シェンキーベーカリーに譲渡した。同グループは技術指導などで支援している。コロナ禍による休業が響き、残る5店は閉店。1981年に進出した米国事業から手を引いた。また、アジア圏のベーカリーなどに供給する冷凍パン生地製造のタカキベーカリー香港工場を20年11月に閉鎖。東日本大震災後に中国が日本産の食品を一部輸入規制したことを受け、同工場を稼働したが、制限が緩和されたため役目を終えたという。
広島経済レポート 2021年2月25日号掲載記事