ティーエス・ハマモトが福岡などの建設関連2社M&A

公開:2019年12月5日

広島のM&A

総合建設業のティーエス・ハマモト(広島市安佐南区長塚4-16-2、濵本利寿社長)は、内装用建材の企画製造販売の工房志楽(安佐北区)と、建築確認申請代行のエムズアーキプランニング(福岡県)を8月と10月に相次いでM&A(合併買収)した。6月に持ち株会社のTSGホールディングスを設立し、全7社体制。建設関連業種のM&Aを今後も予定しており、数年以内に10社体制を計画する。

工房志楽は04年に設立し、施工業者向けに自社オリジナル内装用建材を企画製造販売している。オーダーメードでデザイン性の高い素材が人気で、19年4月期売上高は約1億円。M&Aにより、ティーエス・ハマモトグループのハイカワデザインガラス(山口県宇部市)の工場を活用し、生産能力を引き上げる。

エムズアーキプランニングは14年設立で、戸建て住宅にかかわる各種申請業務の代行を九州中心に手掛ける。19年3月期決算は約1億円。ティーエス・ハマモトは福岡で一部事業を行っており、営業部長がエムズ社に出向して足場を固める。今後は設計コンサルティング事業を福岡でも本格化し、業容拡大を目指す。両社共に濵本社長が代表に就き、全従業員を引き継いだ。

同グループはこれまでもクレーンの保守点検のクレーンメンテ広島(東広島市)や、装飾ガラスのデザイン製造販売のハイカワデザインガラスを傘下に入れて拡大してきた。建設関連業種で相乗効果を狙う。

広島経済レポート 2019年12月5日号掲載記事