小柴クリーニンググループ、老舗クリーニング21店を継承し島根進出

公開:2019年10月3日

広島のM&A

広島県内で一般クリーニング最大手の小柴クリーニング(呉市吉浦新町、小柴繁美代表)グループで中核のコシバ(同所、社長同)は9月14日付で、同業の老舗(有)阿川ドライセンター(島根県出雲市大津町)の全株式を取得し経営を引き継いだ。後継者不在で事業継承先を探していた同社と新たな営業エリア進出を検討していたコシバの狙いが一致。阿川ドライの21店舗を引き受け、コシバは広島、岡山、島根の3県で直営170店舗体制となった。

阿川ドライは1947年に創業。イオンモール出雲やゆめタウン出雲など大型SCや地元スーパー内などにテナント出店し、工場を置く出雲市を中心に松江、雲南市に21店舗を展開している。従業員80人、店舗ともそのまま引き継ぎ、地元密着のクリーニングサービスを維持する。

小柴グループは現在、(有)小柴クリーニング、コシバ、(有)美和(三原市)、広島県西部ドライ(廿日市市)を抱える。7月に岡山市のイオン岡山青江店内へ出店し、県内147、岡山2、島根21店の計170店舗(うちコインランドリー併設30店舗超)となった。呉、広島、東広島、廿日市、三原、福山、出雲市で計9工場体制に移行。工場~直営店の一貫体制を強みに委託を含め190 店舗(うちコインランドリー併設30)、グループ売上高は21億円を超えた。スクラップアンドビルドで実質、年に数店ペースの新規出店。引き続き、営業譲受やM&Aを進める方針

広島経済レポート 2019年10月3日号掲載記事