中国地域の上場企業時価総額マップ

公開:2021年5月31日

コラム

地域でM&A・事業承継を進める中で、地域の産業の特性を知るため、産業の要となっている上場企業の外観を把握することは、非常に重要です。中国地域の上場企業の時価総額に焦点をあて、その規模を視覚的に分析しました。

本記事のまとめとポイント

  • 中国地域では半数近くの上場企業は、時価総額が100億円未満。
  • 中国地域の時価総額の全体のうち、約46%はファーストリテイリング(山口県)。
  • 広島県内の時価総額トップ3は「中国電力」「マツダ」「エフピコ」。

企業の時価総額が一目瞭然!「時価総額マップ」

「時価総額マップ」をご存知でしょうか。時価総額マップとは、視覚的に時価総額の大きさが一目で分かる図表です。例えば、「finviz」という株式の投資情報サイトでは、世界の企業の時価総額マップが以下のように表示されます。(例:「MSFT(マイクロソフト)」「AAPL(アップル)」「GOOGL(グーグル)」「FB(フェイスブック)」「AMZN(アマゾン)」

(出典:finvis

ちなみに、株式投資を専門にされている方は、時価総額の規模に応じて、時価総額300億円~2,000億円規模をスモールキャップ、時価総額300億円未満をマイクロキャップ(1ドル=100円と仮定し、円単位で表記)と呼んでおり、そういった規模の小さい企業は、どちらかというとリスクが高い会社の株式であると認識されています。

(参考サイト:http://www.investopedia.com/terms/s/small-cap.asp)。

中国地方上場企業の時価総額分布

中国地域の上場企業の時価総額(*)に着目して、中国地方においてどの会社がどれだけ株式市場に影響を及ぼしているのかを確認しました。 * 時価総額 = 2020.3末終値 × 発行済株式数(発行済株式数 ― 自己株式)

当社の主要サービスである中小企業が譲渡側となるM&Aでも、相手方が上場企業の場合、その会社の時価総額は確認している事項の1つです。全体感を把握するため、各企業の時価総額の分布は以下のとおりです。

中国地方上場企業の時価総額分布 (出典:各社の有価証券報告書より当社作成)

中国地方の現在の上場企業は95社ですが、半数近くの上場企業が、時価総額が100億円未満であり、半数以上が100億円以上であることが分かります。100億円未満の中には10億円を下回る小規模な会社も存在します。

中国地域上場企業時価総額マップ

中国地域上場企業時価総額マップは以下のとおりです。上位10社は個社名で表記し、11位以下は「その他」で表記しています。 ※中国5県の上場企業のうち、上位10社のみを社名表示。11位以下は都道府県ごとにまとめて「その他」で記載 (出典:各社の有価証券報告書より当社作成)

中国地域の時価総額の全体のうち、約46%はファーストリテイリング

ユニクロでお馴染みのファーストリテイリング」が中国地方の時価総額の約46%を占めています。広島県内では、同県の経済を語る上で外せないマツダ」は2位。「中国電力」が1番時価総額が大きいことが分かります。山陰地方の上場企業は、鳥取県4社、島根県3社と数は少なく、中国地域の時価総額の割合は3.1%となっています。

おわりに

中国四国地方のM&A・事業承継をお手伝いする中で、「意外と近県同士の方々も知らないことが多い」と感じています。 上場という社会の公器となる道を選択し経営者に称賛を送ります。時価総額の大きさが全てではないですが、この地域の産業を盛り上げるために更なる発展を目指して頂きたいです。当社もその一助となることを目指します。