相続不動産のライフグループ 埼玉の税理士法人と共同出資会社
金融や投資通じ資産形成を一括支援
不動産の相続・投資コンサル業のLIFEview(中区八丁堀、藤本律夫社長、1月に椿不動産から改称)や行政書士法人ライフなどでつくるライフグループは昨年9月、さいたま市の税理士法人を基盤とする企業との共同出資会社「Life―Gコンサルティング」(同所、社長同)を設立。不動産以外の財産の相続や資産形成といった、顧客の全般的な課題をワンストップでサポートできる体制を整える。
view社は2007年、不動産会社に勤める傍らで03年から行政書士としても活動する藤本社長が独立し設立。高齢化が加速する中で相続不動産の専門家として事業を広げ、空き家の買い取り・再生事業も手掛けている。また老人ホームの紹介や高齢者向け賃貸住宅の運営を行うライフプラス(12年設立)、相続や終活に特化した行政書士法人ライフ(同17年)とグループを形成し、不動産を軸とした事業を展開してきた。その一方、相続に関する税務や資産運用のための金融商品などの領域では課題を感じていたことから、今回の新会社設立に至ったという。
協力企業のSAKURAユナイテッドソリューションは、税理士法人さくら税務の井上一生代表が社長を務める。相続、贈与といった税務面の支援に加え、同法人のネットワークを生かして金融商品やベンチャー投資などの専門家が新会社に関わり、顧客の資産を増やす方法についてもアドバイスする。
藤本社長は「県内の人口は280万人いた20年から30年間で50万人規模の減少が予測されている。市内中心部以外のエリアでは地価の下落が進み、不動産だけでは顧客の資産を守れないかもしれない。多様な手法を戦略的に提案していきたい」と話す。view社では昨年4月、投資用不動産を拡充する狙いで初の県外拠点となる東京支店を開設。当初は港区南青山に設けたが、関東全域への交通の便が良いJR秋葉原駅近くへ移転した。藤本社長は(社)広島家族信託協会の代表理事も務める。