みどりHD 海外に再進出、アセアンのビルメン会社取得へ

公開:2024年10月18日

広島のM&A

売上最高270億円超を計画

ビルメンテナンスの第一ビルサービスなど19社で構成する、みどりホールディングス(中区大手町、杉川聡社長)は、2024年6月期の連結売上高が前年比38億円増で過去最高の243億6591万円となった。中核のビルメテナンスや不動産収入が安定しているほか、不動産関連企業のM&Aを積極的に展開。今期は海外でも初めて計画し、同270億円超を計画する。

M&Aは年間5件程度を検討し、近く最終契約まで至る案件が複数あるという。海外はASEAN地域のビルメンテナンス会社の取得に動いており、年内に確定する見通しだ。売り上げ規模は5億円程度で、民間ビルの清掃などを行っている。みどりグループは1990年代にタイに進出。当時つくった現地法人は、事業低迷により現在まで休眠させていたが、今回のビルメン会社の取得をきっかけに再稼働させ、ASEAN地域でネットワークを構築していきたいという。日本国内で人手不足となる中、実習生の受け入れの強化に加え、実習生が自国に戻った後の就業先としての受け皿とする構想も描く。

中核の第一ビルサービスの2024年6月期売上高は前年比13%増の90億円。新規の指定管理の受注が順調に推移しているという。

広島経済レポート2024年10月17日号掲載記事