IUCGと中森優太税理士事務所 5年以内に30人体制を目指す

公開:2024年10月3日

広島のM&A

経営統合し広島で事業拡大

税理士法人を中核に中小企業や資産家向けサービスを展開するアイユーコンサルティンググループ(IUCG、東京、岩永悠代表)は10月1日、中森優太税理士事務所(安芸郡府中町千代3-17、中森優太所長)と経営統合した。同事務所は相続・事業承継に特化した税理士法人アイユーコンサルティング広島事務所(中森事務所長)に改称し、中国地方での展開を加速。現在の5人から5年以内に30人体制を目指す。

IUCGは2013年に福岡で創業。東京や横浜、大阪、山口、北九州、沖縄など全国11拠点を構え、2023年の相続・承継案件は1000件超と、全国有数の実績を持つ。中森所長は19年に独立し、中小企業の税務顧問を中心に手掛けていたが、税理士としてさらなる成長を図るためグループ入りを決めた。IUCGが外部から事務所長を招き入れるのは初めて。提携する金融機関や証券会社、葬儀業者などとの関係強化を期待する。今後は中国地方での相続案件の掘り起こしを図るほか、将来的な相続税の負担に備える会員制サービス「IU相続クラブ」や顧問業の税理士向け相続・事業承継アドバイザリーサービス「IUダイレクト」の会員獲得も目指す。25年をめどに同事務所を10人体制とし、広島駅周辺への事務所移転を計画する。

IUCGは監査法人などグループ8社、グループ計158人体制。岩永代表は「地方の経営者や資産家を中心に資産税案件に対応していく。将来は地方のベンチャー掘り起こしや成長支援にも取り組み、地域経済の活性化に寄与したい」と話した。

広島経済レポート2024年10月3日号掲載記事