トータテHDが農業体験アプリ会社をM&A

公開:2022年7月28日

広島のM&A

住宅関連事業のトータテホールディングス(中区国泰寺町、川西亮平社長)は6月17日付で、農業体験アプリ開発ベンチャーのRoot(神奈川県)の株式の過半数を取得し子会社化した。同社初の異業種のM&A(合併・買収)となる。

Rootは2017年創業。資本金1000万円で、岸圭介CEOが一人で運営する。米や野菜の栽培過程をオンラインで楽しめる農業体験アプリ、スマートグラス(眼鏡型端末)を使う農作業の効率化支援システムの開発をはじめ、全国で1次産業のDX(デジタル革新)推進事業に携わる。21年度の年商は1100万円。トータテは住まいの提供だけでなく豊かな暮らし方の提案を強めており、今秋をめどに広島エリアでも農業体験アプリのサービスを開始する予定。スマートグラスやAR(拡張現実)、VR(仮想現実)を活用し、担い手不足など農業が抱える課題解決にも取り組む。観光や水産分野へのDX推進も視野に入れる。取得額は非公表。

広島経済レポート 2022年7月21日号掲載記事