福永建設工業が川口建工(福山)をM&A

公開:2020年3月19日

広島のM&A

福永建設工業(広島市西区観音本町1-16-22、福永大作社長)は1月、アルミ建具工事の川口建工(福山市南蔵王町、資本金1000万円)の全株式を取得し子会社化した。4月には西区己斐上3丁目に建設発生土の埋立地を整備。M&A(合併・買収)で建築の専門業種を傘下に増やす方針で、主力の土木建設に加え、建築分野を事業の柱に育てる。

後継者不在だった川口を買い取った。アルミの手すり加工などを手掛け、売上高は2億5000万円規模。従業員18人。福永社長が社長を兼務し、川口泰洋前社長は会長に就いた。土砂埋立地は、西区己斐上3-986-1の敷地1万8000平方㍍。調整池を整備中で、4月から稼働予定。埋立地の投資額は約1億5000万円。元請けでの建築受注の拡大に向け、グループで手掛けられる業務を増やし、コスト競争力を高める。また土木は官公庁、建築は民間発注が大半で、事業の柱を増やすことで経営リスクの分散につなげる。

同社の売り上げ比率は土木8割、建設汚泥の中間処理と建築が各1割。グループに調査設計などのイーコム(同)がある。2019年9月期売上高は前年比6%増の20億6900万円を計上。全体的に伸びており、20年は25億円を見込む。

広島経済レポート 2020年3月19日号掲載記事