リジョーグループが空調設備のアロウをグループ化 25年めどに持ち株会社体制へ

公開:2020年3月5日

広島のM&A

総合物流業のリジョー(広島市佐伯区石内上1-5-1、藤井巌社長)は、今期55期を迎え、主力の冷凍・冷蔵機器の据え付け作業を中心としたグループ力の強化を進めている。空調設備事業を主力とするアロウ(安佐南区西原4-6-8)の全株式を取得し、2019年10月にグループ化。25年の創業60周年をめどに、設備工事、倉庫や輸送、省エネ、アグリ事業などの事業基盤を固め、ホールディングス制への移行を目指す。

アロウは1991年設立で、資本金2000万円。2019年9月期空調設備のアロウをグループ化25年めどに持ち株会社体制へリジョーグループ決算で売上高1億5000万円。健全な財務内容を堅持する一方、後継者不足を理由にM&Aの相手先を探していた。広島信用金庫の仲介で、経営基盤の強化を図るリジョーと双方の思惑が一致。藤井社長がアロウの社長を兼務し、矢野裕司前社長は相談役に就いた。空調設備全般、保守管理、環境測定事業を手掛けており、既存事業の省エネ事業、アグリ事業との相乗効果を見込む。

リジョーグループは現在、広島本社、横浜、埼玉、名古屋、大阪、岡山、山口など全国7拠点体制。多拠点を持つ強みを生かし、拠点それぞれの〝多機能化〟を目指すとともに、事業環境が急速に変化していく中で、事業領域の多様化と人財を確保・育成することでグループ全体で多様なニーズに応えられる物流の総合力を高める狙い。

19年グループ売上高は22億円。今期は24億円を目指し、今後も戦略的にM&Aも進める。

広島経済レポート 2020年3月5日号掲載記事