ソシオグループ M&Aで企業価値高める

公開:2026年7月30日

広島のM&A

7年後に連結売上100億円へ

家電・日用雑貨品卸などの持ち株会社ソシオグループ(中区舟入幸町、日高寛彰社長)はM&Aによる企業価値を高めている。3月に8社目を実施し、グループ10社体制になった。人材を生かす配置換えや、効果的に事業シナジーを生み出す仕組みづくりにも着手。2033年に連結売上高100億円、経常利益5億円を目指すとともに、次世代経営層の育成・ガバナンス構築・筋肉質な組織づくりを推し進める。

3月に株式譲受したウィンコド(名古屋市)は同業の家電製品輸入卸売で、商社を通じた家具家電付きマンション向けに家電製品供給が主力。海外工場との広く強い関係は、ソシオGにとっても商品開発力や供給力の強化になると判断した。ウィンコドにとってはソシオGが扱う家電メーカーの商品も供給できるようになり、販売活動の幅が広がる。

 ソシオGは24年6月~25年7月、老舗温泉旅館など業種の異なる4社の経営を引き継いだ。同7月に譲受した衣料品卸売のユーエム商事(福岡)は、ディスカウントストアを積極展開するダイレックス向けを中心に業容が拡大基調。同社はソシオGの主力得意先でもあり、一層の関係強化を期待。22年に譲受した九州大和(現ダイワトレーディング)と地理的にも近く、得意先も同様で福岡県事業承継・引継ぎ支援センターを通じてM&Aに至った。

M&Aを契機に、既成概念を超えたアイデアが生まれることもあるという。グループ10社体制を機にシナジーの見込める3社程度のグループを複数立ち上げ、それぞれで会議や予実管理を行い、連携を深めている。人材交流では長年、グループの携帯電話事業でサービス業の経験を積んだ管理職者を旅館の現場責任者として出向。25年から人事評価制度を改定し、能力に基づく賃金体系を運用する一方、グループ内でチャレンジできる環境を整備していく構え。25年3月期連結売上高は家電がホテル向けに、日用品が量販店向けに好調で、前期比22%増の56億円超だった。今期は同27%増の71億円超を見込んでいる。

広島経済レポート2026年7月30日号掲載記事