FCホールディングス 岡山の油圧設備メーカーをM&A 年内に福山市箕沖町で工場新設

公開:2026年5月13日

広島のM&A

油圧シリンダーなど製造のエフテックスの持ち株会社FCホールディングス(福山市箕沖町、藤田亮二社長)は4月末をめどに、産業機械向け油圧設備設計・製造の油圧技研(岡山県浅口市、中西祐二社長)の株式51%を取得して連結子会社化する。買収額は非公表。また年内をめどに同町127― 10で新工場=完成予想図=を稼働し、油圧設備の総合サービスを強化する。M&A後の売上高は約11億円規模となる見込みで、2031年9月期に15億円を目指す。

今年創業70周年のエフテックスは精細な加工や研削、メッキ処理の技術を強みに、シャフトやシリンダーといった部品製造に加えて、整備・修繕を手掛けている。1978年に設立の油圧技研は油圧ユニットのフルオーダー設計・製造のほか、製鉄所や発電所、ダム水門といった移設困難な大型設備向けの出張工事、保全を行う。2020年頃から整備などで互いの依頼を補完する協業関係を続けており、M&Aを通じて事業拡大を図る。エフテックスは備後地区や県内の取引が中心だったが、秋田から鹿児島まで取引実績を持つ油圧技研のネットワークを使い商圏拡大を狙う。

新工場は、自社保有の土地3348 平方㍍に鉄骨2階建て延べ1308平方㍍を建てる。現在本社で行う油圧シリンダー整備を段階的に移転、拡充する。また油圧技研の製造、整備拠点も置き、大型設備への対応強化や協業の円滑化を図る。そのほか、断熱・遮音性の高い建材の導入、カフェのような仕様の食堂の設置などで就労環境を改善し、人材採用や定着にも注力する。今年6月にFCHD社長に就任予定の藤田翼専務は「油圧は幅広い用途に使われ、製造業やインフラを支えている。グループの資源を生かし、担い手である技師を育てる。京浜、中京、北九州など主要工業地帯をターゲットに事業展開し、ファーストコールカンパニーを目指す」と話す。

広島経済レポート2026年4月30日号掲載記事