コンプリート・サークルが愛知の同業買収し飲食44店、売上30億円に拡大

公開:2019年5月23日

広島のM&A

飲食店経営などのコンプリート・サークル(広島市中区八丁堀13-15、内田優二社長)は5月9日付で、レストラン運営や店舗デザインなどのCANVAS(愛知県)をM&A(合併買収)した。9月をめどに飲食部門をコンプリート・サークルに吸収し、デザイン部門だけを残す予定。飲食店は44店となり、今後は両社の主力業態を双方の出店エリアに出す。

CANVASは2004年創業で、居酒屋やレストランを16店運営する。ミシュランの星付きレストランで修業したシェフを抱え、高級レストランも手掛ける。デザイン事業部はホームページやグラフィックデザイナーのほか、一級建築士が在籍し、店舗をプロデュース。資本金は700万円。直近売上高は13 億円を計上。全従業員50人を引き継いだ。デザイン性の高いカフェなどを手掛けるコンプリート・サークルと事業コンセプトが類似しており、県外進出や規模拡大を狙い、傘下に入った。今後は、コンプリート・サークルの主力業態の「Suzu Cafe」や、さんまラーメン「永斗麺」を愛知県に出店し、CANVASの主力業態「メリケン」を広島、福岡県、東京に計画する。

コンプリート・サークルは広島、東京、福岡にカフェなどのほか、アパレル店を構える。18年12月売上高は前年比微増の16億3800万円を計上。今期は30億円を見込む。今後もM&Aや新業態の開発などを計画し、5年後に100店舗、売上高70億円を目指す。

広島経済レポート 2019年5月23日号掲載記事