北浜キャピタルパートナーズ(大阪) 県内初のTPM上場会社、No.1都市開発を子会社に

公開:2025年2月28日

広島のM&A

北浜キャピタルパートナーズ(大阪市)は2月17日、県内で初めて東証の東京プロマーケットに上場していたNo.1都市開発(南区皆実町、溝部孝志社長)を連結子会社にすると決めた。3月31日をめどに、不動産業などのM・F・Dコーポレーション(中区千田町、藤本尚宏社長)が設立した特別目的会社(SPC)がNo.1社の発行済み全株式44万株を取得し、北浜キャピタル社はSPCを通じて51%に当たる22万4400株を取得予定。

M・F・D社の藤本社長からNo.1社の株式取得の計画や枠組み、資金調達などの相談を受けており、資本参加を打診された。No.1社は不動産売買や賃貸事業のほか「収まるくん」ブランドのレンタル倉庫を約90カ所展開し、室数は全国20位、県内1位の規模という(調査会社調べ)。北浜キャピタル社のネットワークを活用して全国展開を加速させるなど、事業発展が見込めると判断した。

No.1社は1993年に設立。後継者の不在でパートナー企業を探すとともに事業の持続的な成長を狙い、賃貸やレンタル倉庫などのストックビジネスにも力を入れてきた。2023年2月には組織経営への移行やESG(環境・社会・企業統治)強化を目的に、東京プロマーケットに上場を果たす。今回の株式譲渡を踏まえ、1月31日に上場廃止した。25年5月期の中間決算(連結)は前年同期比33%増の売上高3億円、純利益は303%増の5500万円を計上。通期の売上高は前年比2・6%増の5億5800万円、純利益は34%増の8400万円を予想する。

広島経済レポート2025年2月27日号掲載記事