店舗建築の共栄店舗 福岡の同業をM&A 九州エリアの営業強化へ

公開:2024年6月28日

広島のM&A

飲食店や医療、教育施設などの建築・内外装工事を手掛ける共栄店舗(福山市曙町、織田誠二社長)は、福岡県の同業ケイズプランニングの全株式を取得して子会社化した。M&A(合併・買収)は初めて。アパレルブランド店舗の設計や施工に強みを持つケイズ社のノウハウを生かして、より幅広いニーズに応えるほか、九州エリアの営業を強める。

ケイズ社は2002年に創業。物販店やアミューズメント施設、クリニックなどの新装・改装工事も手掛ける。資本金300万円で、売上高は4億円規模。M&Aは1月に実施し、4月には福岡市南区塩原にあるケイズ社の社屋内に共栄店舗の福岡営業所(博多区)を移転・併設した。

織田社長が代表を兼務し、前社長の倉地昌司氏は取締役に就任。従業員4人の雇用は継続する。連携を強め、3年後までに沖縄含む九州エリアの両社合わせた売り上げを現在から2倍の20億円に引き上げる計画。

共栄店舗は1956年創業で売上高は約70億円、従業員80人。本社、大阪、福岡の3拠点体制で西日本全域をカバーする。住宅ブランド「共栄ホーム」を展開するほか、関連会社に不動産売買、賃貸仲介のキョーエイネクスト(福山市入船町、社長同)がある。

広島経済レポート2024年6月27日号掲載記事