ベンダ工業が岩瀬屋製作所(茨城)をM&AでEV部品に力

公開:2023年10月16日

広島のM&A

ベンダ工業(呉市苗代10098-3、八代一成社長)は、自動車エンジン部品オルタネーター製造の岩瀬屋製作所(茨城県常陸太田市宮本町)の全株式を取得したほか、呉市の本社工場でハイブリッド(HV)車用部品のマスリングアッセンブリーの全自動4ラインを新設するなど、EV(電気自動車)や電動化への対応を進めている。

岩瀬屋製作所は1972年1月設立で、資本金1200万円、従業員85人、年商は15億6000万円規模。日立アステモ向けのエンジン部品のオルタネーター(発電機)が主力製品で、EVに搭載されるインバーターパワーモジュールケースなどEV関連部品へ主軸をシフトしつつある。2014年に開設したベトナム工場では、三菱電機の協力メーカー向けにフィールドコイルなどの電機関連部品を製造している。八代社長が岩瀬屋製作所の会長に就任。小又元之社長は5年間、社長を継続する予定。同社は後継者難で、ストライク(東京)と広島銀行を通じ、株式譲渡が成立した。

本社工場に今春新設したホンダのHⅤ車向け部品マスリングアッセンブリーの4ラインは、NC旋盤、マシニングセンタ、自動検査機などを設け、設備投資費は12億円規模。事業再構築補助金も活用した。冷間曲げ加工と溶接技術などを用いた金属リング製法「ベンダ工法」を生かし、加工精度や品質などに対応する。ベンダ工業は中国の青島工場でもHV車向け有人のマスリングアッセンブリー4ラインを設置している。

広島経済レポート2023年10月12日号掲載記事